胃下垂
①百会(ひゃくえ) [督脈]
- 場所と取り方:頭頂部の耳先の真上にあります。左右の耳先を結んだ線の中央に取ります。ちょうど鼻先の線上に当たります。
- 命名の由来:「百」は多数、多様、「会」は交わり会うの意味です。このツボで多数の経脈が交わり会います。また「百」にはもう一つの意味があり、百病、つまり多種多様な病気を治すことができるという2つの特徴から命名されました。
- 特徴:このツボの位置が体の一番高い所にあり、この部で陽経脈が全て交わり会います。この特徴から、内臓下垂などの下がった状態を正常な位置に持ち上げる効果があります。
②中脘(ちゅうかん) [任脈]
- 場所と取り方:おなかにあります。おへそと左右の肋骨がくっつく所を結んだ線上の中央に取ります。
- 命名の由来:『中』は中間、「脘」は胃を指しています。このツボの深部がちょうど胃の真中に当たるという場所の特徴から命名されました。
- 特徴:胃痛・胃のもたれなど胃の症状全般に大変効果的なツボです。
③足三里(あしさんり) [足陽明胃経]
- 場所と取り方:向こう脛を下からさすり上げると止まる所があります。そこから外へ1寸“親指1本分”行ったすじ張った所に取ります。(左右2穴)
- 命名の由来:「里」とは集まる・通ずる、「三」とは犢鼻(とくび)穴の下3寸の意味です。「三里」とは、胃の気が集まる犢鼻穴の下3寸の所ということから命名されました。
- 特徴:このツボに針をすると胃が持ち上がり、胃の筋肉が活発に動き始めます。胃の病全般に効果的なツボです。